茶ゴケ対策とその結果のまとめ
茶ゴケ発生スピードがかなり遅くなって、水槽内の環境が落ち着いてきました。7月の終わりに茶ゴケが発生して以来、その対策に追われた夏でした。
底床フィルター除去&ミニろ過装器へ
茶ゴケ発生のメカニズムを調べ、硝酸塩の蓄積が主要因と考えて、その解消のために嫌気バクテリアの増殖を促すべく、過剰なエアレーション状態の解消を検討しました。
その時のろ過器は水中ポンプ方式の水作パワーフィットプラスSと、それに接続して底面ろ過フィルターを底床内に設置するというものです。
これによりろ過面積は底床も含めてかなりの量になり、アンモニアや亜硝酸の毒性とは無縁の水槽を立ち上げることに成功しましたが、好気性バクテリアが好む環境には十分な反面、嫌気性バクテリアが住めない環境になっていて、これが硝酸塩の過剰な蓄積の原因と推測しました。
対策はろ過器の縮小です。
パワーフィットプラスSと底床フィルターを撤去し、エイトコアミニを2つ設置、さらにエアレーションの補助として小型水中ポンプを使用、嫌気性バクテリアが住み着くことを期待して待ちました。
LEDライトの設置
ろ過器縮小の対策だけでは茶ゴケの増殖は止まらず、さらに茶ゴケ発生の原因を探ることに。するとバクテリアによる硝化作用の完成で飼育水が立ち上がったわけではないという記事をみつけました。
植物性プランクトンの存在です。
茶ゴケもプランクトンの一種ということですが、他のプランクトン類が住み着いてはじめて水槽が立ち上がったというらしい。
植物性プランクトンには光が不可欠ということで、LEDライトを設置して様子を見ることにしました。
茶ゴケ発生スピードは止まらず
タイマーで昼の8時間ライトを点灯させて1週間観察したところ、改善傾向は見られず、むしろ茶ゴケ拡散のスピードが早まっていることが分かり、頭を抱える結果に。
さらにインターネットでの調査を進めると、バクテリアやプランクトンの問題でなく、エサのやり過ぎによる過剰な栄養分が原因である可能性がでてきました。
一旦、過剰なろ過環境の抑制をやめて再びろ過器の拡大をすることにしました。許容水量23ℓ以下のエイトコアSを設置して、ろ過能力を十分な量に戻します。
水槽のリセットがしたくなりますが、硝化能力までクリアにしたくないので、水中プラントを洗浄して、その数も減らして1つだけ設置することに。
その上でエサを少なくしたところ、硝酸塩の蓄積度も減少し、茶ゴケスピードがようやく遅くなって安定してきました。
水温が低下している
茶ゴケの減少と時期が同じだったのが、気温の低下です。9月に入ってから特に朝の気温が20℃まで下がり、ここ2週間くらいは昼間の気温も室内では28℃を超えなくなってきました。これが茶ゴケ発生の抑制の要因の可能性もあります。
結果的には水温が高い時期だけ茶ゴケが目立って発生していたので、水温上昇と茶ゴケ拡散スピードの因果関係はあるかもしれません。
それを証明するのは来年になりますね。