タマサバについて
11月の金魚カレンダーは、タマサバでした。
琉金のような姿形
庄内金魚がルーツとか、逆に庄内金魚のルーツとも言われている琉金に似た体型で、新潟県中越地方が原産です。
他の金魚が江戸時代に開発されたのと違って、この金魚は比較的近代ごろに生まれたものです。
琉金は寒い地方で越冬させるのが難しいらしく、耐寒性を持たせるために庄内金魚を交配させてサバ尾という品種ができました。この中から体が丸く尾ひれが長いものを選別して固定化させたものがタマサバです。
泳ぎが上手
新潟県中越地方は錦鯉の原産地としても知られていて、その養鯉業者が錦鯉と一緒に泳げる金魚の作出を目指したということもあり、和金型の金魚のようにとても上手に泳げます。
錦鯉と一緒に飼うことから上見で鑑賞されることが多く、上から見て美しいのですが、体型やヒレの形から横から見ても美しいように模様が入れたタマサバも作られています。
大きさも40センチを超えることもあり、錦鯉と混泳させても負けていません。
40センチともなると、水槽で飼育するのは困難ですよね。野外の池などでの飼育になるでしょう。
一緒に掲載されている金魚
カレンダーの下の方に同時に掲載されている金魚は、津軽錦、三州錦、羽衣秋錦でした。すべての名前に錦がついています。タマサバの特徴が錦の模様、あるいは錦鯉に負けない泳ぎ、大きさになるから、こういう名前になったのでしょうか。