金魚を育てる喜び

たゆたう金魚

金魚を育てることになって1年間、死なせないようにということ以上に、育てる喜びがあるから一生懸命になります。

金魚を飼育する

子供と一緒に行った夏祭りの夜店でもらった金魚。予期していなかったとはいえ生き物ですから、死なせるに忍びないと育て始めたんだけど、調べれば調べるほど奥の深い金魚飼育。飼育することそれ自体にも興味がわいてきました。

夜店の金魚は弱いから、すぐ死んでしまうというイメージがありましたが、実際には飼育の仕方に問題があると知り、忙しい毎日でも無理せず育てられるような方法を模索しました。

現代ですから、世間ではそのような問題意識はすでにあって、方法もある程度確立されています。

バクテリアを活用した飼育方法は、水換えを毎日する必要がないので現代的といえますね。活用というと語弊があって、人間にコントロールできることは限界があります。水質浄化するサイクルが完成されるように環境を整えてやるところまでです。人間にできることは少ない。

育てる喜び

生き物を飼うことについて、私としてはその生命に対して上から目線でいる気がして、なんだか偉そうなのであまり好きではないんだけど、飼うことになった以上は責任がありますから、死なせないように、できれば幸福に生きて欲しいと思ってがんばっています。

水が汚れないようにすると、金魚は喜ぶでしょう。想像でしかありませんが、アンモニアだらけになったらと考えてみてください。自分の周りがあの臭い匂いだらけでは、たまったものではないでしょう。

それにアンモニアは毒性があるので、濃度が高くなれば生きていけない環境になります。

それが解消された水の中ですごせれば快適でしょうし、幸福になれるのではと思います。

金魚が幸せに生きている姿を見れば、こちらも幸せになれるのではないでしょうか。

喜びは育てられるか

金魚の幸せが自分の幸せであるなら、そのような心を育てられるでしょうか。

よく学校などでニワトリやウサギを飼育していますが、彼らにも幸福になるように育てる方法があって、それを子供たちが実践できれば、それを幸福と感じるように学べる気がします。

普通は協力しあって活動するとか、大人になってから社会活動をする上で必要となることを学んでいますが、生命を尊ぶことを学ぶことも必要と考えて、先生方も工夫しているのでしょう。

私が金魚を飼っているのは偶然ですが、飼うことになった以上、死なせない責任があります。

そして、さらに幸福にさせることがあれば、なお良いと思っています。

学習のために生命を飼うのであれば、その生命を幸福にさせることを目指してがんばってみてはいかがでしょう。生命が、相手が幸福になるにはどうすればいいか考えて実践すれば、飼育する側も幸福になれるし、とても大切な経験になります。

幸福な心を育てることが、出来ますように。